
3月6日(火)、9日(金)の2日間、日本最大(アジア最大級)の食品・飲料専門展示会"FOODEX JAPAN/国際食品・飲料展"(会場:幕張メッセ)に行きました。
https://www.jma.or.jp/foodex/about/index.html
今回はこの展示会場でお会いできた企業、気づいた事などをお伝えします。
(長くなったので2回に分けます)
まとめ
・先行したハラール認証取得メーカーは夢見る時期を過ぎ、冷静に動いている。
・”ノーポーク”などピクトグラムでの成分表示が浸透しつつある。
・ISO、HACCP、ハラール認証、国家品質認証など、多くの認証マークを貼った商品は年々増えている。
お会いしたハラール認証取得メーカー

高知アイス様
高知産の原料にこだわったアイスとゆずドリンク
種商様
250種類以上の多品種の雑穀を取扱い
市岡製菓様/五線譜様
チョコブラウニーやミルク、抹茶などのロールケーキ
小林生麺様
ハラールでグルテンフリーなパスタやうどん類
山吉青果食品様
飲むフルーツゼリー6種類(桃、ぶどう、いちご、りんご、マンゴー、アセロラ)
お会いした先行メーカーから見えた現状

認証取得から3年程度経っているこれらの企業は少しずつ販路が開拓できているようです。
特に市岡製菓様のチョコブラウニーは羽田、成田の土産店ほか外国の航空会社にも採用されていて順調です。
彼らが認証を取得した当時、ハラール認証団体やハラール系のコンサルティング/メディアがうたった大きな市場の販路開拓には至っていませんが、諦めず地道に目指しているようです。
あるメーカーさんは「何とか2020年まではがんばってみようと思います」と言っていました。取引が続かないとこうした思いも途絶えてしまいますので、何とか力になりたいと思っています。
どの企業も本来良い商品をつくられていて、取引先を紹介できる仲介者がいればもっと販路が広がると思うので、ハラールマーケットフェアの商談会(4月12日-14日東京ビッグサイトにて開催)http://www.jhfp.jp/ やハラールエキスポジャパン(今年も11月開催?)の商談会のようなイベントは盛り上がっていただきたいですし、弊社もこれまで培った飲食店やホテル、旅行代理店など販売先とのネットワークを活かし、その隙間を埋めるような仲介役を買って出たいと思います。
そのほか、お話したメーカー様

日乃本食産様
和食の総菜を冷凍で製造しています。偉そうに言うわけではないですが、美味しいです!
飲食店への卸を積極的に営業しています。
ビュッフェでの追加メニューや、普段は来ないムスリムのお客様が急に来店したお店には利用価値の高い商品です。
オーケー食品工業様
味つけ油揚げは認証機関の指導により依然として輸出のみだそうです。

にしき食品様
マレーシアで製造したカレーを地元仙台でおみやげとして販売する予定です。日本の季節や祭などをデザインした美しいパッケージ、種類も豊富です。"Made in JAPAN"でない点がおみやげとしてどう評価されるか、注目しています。
その他、お茶で認証を取得している企業を見かけましたが、お話しできずでした。
マヨネーズ製造会社様
名前を覚えていたのでお声を掛けました。以前取得したハラール認証は更新していませんでした。
売上にはつながらず、更新しなかったそうですが、元々ハラームものがない原料と製造現場ですので、ムスリムの方は安心して食べていただけるそうです。
<ベジタリアン・グルテンフリー商品や海外企業など、つづきはこちら>