
ムスリムのラマダン(断食月)が西暦では2018年5月17日頃(前日に月の満ち欠けを確認して開始日が確定します)から始まります。
皆さまご存知とは思いますが、ラマダンの間はムスリムの方は夜明け前から日没まで、一切の飲食をしないことになっています(妊婦や病気の方、子どもやお年寄りなど体の弱い方はのぞく)。
したがって飲食店は昼間開けていても誰も来ないので、ムスリム向けのお店に来るお客様総数は激減します。
5月に入り、梅雨に入る前のすがすがしい季節です。浅草にはたくさんの観光客が来ています。
しかし、いくら季節が良くても、もともと安心して食べるものの少ない日本にムスリム観光客がラマダン中にムスリムが来るかと言うと、来ないのが普通です。
私がおみやげを販売させていただいてる成田屋浅草店では、ラマダンの間の昼間は店を休みにします。
成田屋の店長さんからは、「ラマダンが近づいたら訪日客は全然来ないよ」と聞いていたので、今年はゴールデンウィークが明ければお客様はほぼ来ないのだろうと思っていました。
あまりテスト販売する意味もないかもしれませんし、
ラマダン中にあえて来ている観光客の数や考え方も知りたいとは思っています。
ここで、一つ問題がありました。
おみやげとして販売しているシェフティさんの抹茶バウムクーヘンの賞味期限が残り2週間と迫っていたのです。在庫はあと15個。ラマダンに入ってしまえばお客様自体が途絶えるなら、急いで売らないとモスクに大量寄付になる!と焦って今週は色々なミーティングの合間にまめに浅草に通いました。
すると・・・、
成田屋さん、おそるべき集客力です。
確かにずっっっとお客様が来続けて、予約をせずに来てしまい、帰っていくお客様続出の4月と比べれば減りました。お客様が来ない時間帯もありますが、時間帯によってはまだ行列もできます(5月11日は14:50に満席になり、3組十数名が行列をつくりました)。
次の問題は賞味期限が残り2週間短いから買ってもらえないとの懸念です。と言うのは、これまで約半数のお客様が購入する際に「賞味期限は?」と確認してきたからです。それはバウムに限らず、クッキー、ゼリードリンクなどあらゆるものに関して同じでした。
とにかく、日本の感覚とは異なるのだろうとの仮説は持っていました。
バウムクーヘンの残り15個。
果たしてラマダンが始まるまでに売り切れるのか。