
5月8日(火)13時、賞味期限残り2週間の攻防の始まりです。
これまでは1,400円で売っていました。
おそるおそる1,000円でスタート。1個開けて試食用にします。
ディスカウント好きなマレーシアン、インドネシアンに、400円(約28%)の値下げはどう映るでしょうか。
そして、2週間の残り賞味期限はどう受け止められるでしょうか。
この日、あるインドネシアのお客様からヒントをもらいました。
「(私)今ディスカウントしてるんですよ、賞味期限が近づいちゃってるんで」
「(お客様)ふーん、あと何日?3日?2日?」
「(私)あのー、あと2週間です・・・」
(お客様)「・・・。」
その後5人に賞味期限を説明しましたが、「あーじゃあ買うのは止めておきます」
と言った人はゼロ。
そして、この日は開店時間が少なく、売れたのは2箱。
2箱買ったお客様はラングドシャ3箱とまとめて購入し、
「ラングドシャは値下げしないのか」との交渉も受けました。
「値下げしても高い」との意見もありました。
結局、賞味期限の残りについての感覚については私の推測が間違いで、
むしろ生菓子と同じように考えておられる方が多いようです。
5月10日(木)。
値下げ幅を減らし、販売価格は1,200円にしました。
販売数は7箱。24組のお客様のうち5組が購入し、4月の好調時のようでした。
3箱まとめて購入したお客様が、ディスカウントを要求し、
結局1,100円に下げました。1,000円にしろと食い下がられたのですが、それは断りました。
実はこの日から簡単なPOPを出しました。
結局これが良かったようで、成田屋に来るお客様以外の通りすがりに目を留める方が増えました。
典型的だったのがこんなケースでした。
スペイン人男性「すみません」
私「あ、試食しますか?」
スペイン人男性「あ、いや、おれは甘いものは食べないんだけど、彼女が抹茶好きだから買って帰りたいんだ」
以前、ムスリム以外のお客様の呼び込みをやってみましたが全く成果がなく、やめていましたが、
通りすがりの人にも買っていただくことができました。ベトナム人や中国人も試食しに来てくださいました。
5月11日(金)。
思い切ってディスカウントを止め、価格を1,400円に戻し、
さらには試食提供も止めましたが、
16組目で4箱目が売れ、無事に完売・任務完了となりました。
結論
・賞味期限については生菓子のような感覚(商品によって異なるでしょうが)
・POPが重要(超基本(笑))
・成田屋浅草にはまだまだムスリム観光客が来ている。
以上、賞味期限や価格の感覚など皆様のご参考になれば幸いです。
こうして毎週1回、おみやげを販売し、ムスリム観光客と話しながら動向を調べています。
今後の商品開発やテスト販売などでお気軽にお問合せくださいませ。