地方の良い品とイスラム市場との関係

2018年5月30日(水)に東京・池袋で行われた「とちぎんビジネス交流商談会2018」(主催:栃木銀行)に参加して考えた事を伝えます。

写真は栃木県産の見事なイチゴ。東南アジアのマレーシアやインドネシア人にとってはまだ珍しく、イチゴそのものも人気ですし、イチゴ摘み放題のツアーも満足度が高いです。以前宮城県の事業で同行したムスリム女子留学生たちのテンションの高さや、Facebookなどでも投稿を見かけることが多いので、人気はほぼ間違いないと思います。

 

ムスリム向けおみやげ候補を探しに来場

この商談会では、3時間半という短い時間で個別予約商談会と展示会が開催されました。多くの来場者が訪れ、ちらっと見えてしまった来場者お名刺も大手小売店や鉄道系商業施設の方などで、とても盛り上がっていたと思います。

 

弊社の来場目的は、ムスリム向けのおみやげ候補探しです。加工食品となるとなかなかムスリム向けには品揃えが少なく、人気のおみやげと言えるものがほとんどないのが現状です(あの「東京ばな奈」も人気ですが、ムスリム向けにOKなのかは諸説あり断言できません)。

まだ埋もれている日本の食品

ムスリム向けにおみやげ販売が順調でない原因については、別の機会にお伝えします。

 

日本でのおみやげは、もともと各地方にあった地元産の材料を使った人気のお菓子ができ、国内旅行が流行した際に各地におみやげ開発が進み、その後地元の名産品として国内へ販売するように発展してきたのだと理解しています。

昔の日本の食材にはハラームなものが少なかったことから、今でもムスリムやベジタリアンの方も安心して楽しめる品がたくさんあるはずです。しかし、まだ販売の成功例が少なく、メーカー側が「イスラム市場は手間やコストの割には市場が明確に掴めずリターンが見えない」と考え、積極的に取り組んでいない状況と弊社は考えています。

上の写真でラスクのメーカー様に話を聞くと、日本の中でラスクは多くの種類が出ているので、埋もれないように工夫をしているとおっしゃっていました。甘酸っぱいイチゴ味と、甘すぎない抹茶味がインドネシアのムスリムの方々に受けるのではないかと、試してみたくなります。

 

また、辛いもの、揚げものが大好きで、お米を主食とするインドネシア、マレーシアの方に、写真のような唐辛子たっぷりピリ辛の揚げあられは受けると思います(とても試してみたいですね)。

 

いずれも原材料の成分の一部を確認すれば、ムスリムの方々も安心して食べられるのかわかるのですが、この確認が大変です。例えば今回の出展企業の一社からも、「添加物の商社ではわからず、さらに原料メーカーに問い合わせると、そこでも不明との返答だった」などとお聞きしました。

写真の甘酒は原材料に米麹を使用して、ノンアルコールが確認されていますが、「酒」と言う文字を使わない方が良いとアドバイスするムスリムもいます。したがって他の地域では"Malted rice drink"などの英語名称を付けた商品もあります。

いずれにしてもノンアルコールであること、健康に良いことなどから、イスラム市場にも浸透する可能性はあると思いますが、今は全国各地でノンアルコールの甘酒が出ています。競争が激しいことが予想されるので、ムスリムにも楽しんでいただける商品だとのコミュニケーションを図ることが重要だと思います。

 

こちらのメーカー様は大変美味しい甘酒でした。

米の麹の力でずいぶんと味が変わってくるそうです。

 

 

 

まとめ

ブース全体を回って感じた印象は、

こうした地方企業の名産品をプロダクトアウトではなく、

マーケットの目線を持ち込んで改良・開発することで、イスラム市場に向けた可能性のある製品を掘り起こせるだろうというものでした。

 

地方の良い品をイスラム市場に通用させるには

1.イスラム市場(さらに絞り込んだ国や地域別などのセグメンテーション)を良く知り、どのような商品がどのセグメントに販売可能性があるかを知る「マーケティング」

2.イスラム市場の制約をクリアするため、材料や製造環境を変える「製造」

3.対象市場にて、商品に適した販路を紹介できる「販路開拓」

が必要です。

 

このうち、製造のプロとしてハラール認証団体がいたり、

販路開拓のプロとして商社や海外進出支援の会社がいたりしますが、

弊社としても製造や販路開拓支援ができるようになったので、

今後はまだ少ない「マーケティング(目利き)」のプロに進化し、さらに効率的に

イスラム市場への参入をサポートさせていただきたいと思っています。

 

ご関心のある事業者様はお気軽にお問い合わせくださいね。

 

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