マレーシアのスシ事情を語るほど綿密に調べていないので、私が気になったものだけ取り上げさせていただきます。詳しくは現地在住の方から聞いてくださいね。
依頼があればテーマを決めて調べに行ったり、現地のパートナーに調べてもらうことが可能です。
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YAMESUSHI

クアラルンプールと郊外をつなぐ鉄道LRTの2駅(Bandar TasikとHang Tuah)の構内に入っている小さなテイクアウト専用店舗です。
日本と比較してまず、スシのネタもシャリも小さいです。日本でも店によって大きさは様々ですが、例えば日本の人気回転ずしチェーン、スシローさんの半分程度の大きさです。
品揃えとしては、卵、サーモン、スパイシーチキン、カニカマ、ウナギ、ポテサラ、各種イナリズシ、Ebikkoなど。
いなりずしは通常のいなり寿司以外は油揚げが半分にカットされて上が空いている「ポケット」タイプで、カニカマ、ツナマヨ、アワビマヨチリ、カリカリにしたサーモンが入ったマヨソースがけなどが軍艦巻のように載せられていました。
ちなみに醤油はキッコーマンの「すし・さしみしょうゆ」(ハラール認証マークなし)でした。


AEON Mall テイクアウト用コーナー

モールのフードコート内にあるテイクアウト用のコーナーです。
ここもスシの大きさや価格はYAMESUSHIと似ています。
月曜日20時頃に私が見た時は、何人ものお客さんがひっきりなしに出入りして購入していました。
この時点でSalmon、Tamago、Crab Leg、Ebikkoなどは売り切れていました。
SUSHI KING

マレーシアの人気回転スシチェーンです。日本から無一文で飛び込んで一大企業グループを育て上げた伝説の小西氏が関係するグループ企業です。
Shah Alam AEONモールの中という地域性があるかもしれませんが、月曜日午後4時、店内50席ほどの半分が埋まり、ムスリムのお客様のみでした。
注目するのは北海道ホタテフェアが行われていたことで、メニューで目を引いたのはイイダコ。他の日式レストランなどでも頻繁に見かけたように思います。飲み物ではクランベリーが、店先での一推しメニューやコンビニでよく見かけました。

スシは握り、軍艦、手巻き、巻き物の種類に分かれていて、日本にもある定番メニューは2割、8割は創作スシ(例:エビフライロール)の印象です。
ラーメンはHAKATA、HOKKAIDO、NAGOYA、TOKYOの順にメニューに載り、充実していました。
今思えばHAKATAチキンラーメンってどんな味だったのか、気になります。ここはハラール認証店なので。
丼ものは天丼、チキンカツ丼、親子丼、スタミナ丼、焼き牛丼。
カレーは3種類のカレーソースがベースとして選べ、チキンやビーフ、シーフードなど豊富なバリエーションが用意されています。
焼き魚も5種類、こうなるともはや日本食のファミレスですね。

プレーンイナリ、イイダコの軍艦巻き、イナリボート ツナマヨ、サーモン、エビフライ握り、飲み物はカシスヤクルトを注文。
イイダコの食感コリコリが受けているのかもしれないとの感想を持ったり、稲荷自体の甘さは日本と変わらないものの、イナリボートは刻んだネギが多すぎて水っぽく味が薄く、ツナマヨの味の強さに潰されてなぜ稲荷にツナマヨを?と疑問が浮かんだりしました。
醤油は日本の某有名ブランドのロゴの入った瓶で"Nitsume(九州の醤油より甘味が強く粘度の高い)"と"Shoyu(日本の醤油のような外見だがアルコール感がとても薄い)"がテーブルに用意されていました。醤油の瓶にはハラール認証マークはなし。

メニュー以外で驚きだったことが一つ。
オーダーは席の前にあるタブレットでできますが、タブレットは使わない間に映像が流れるんですね。
メニュー紹介の映像ももちろんあるのですが、その合間に大変美しくスタイリッシュな映像が流れていて、何の映像かと思って見入っていたら、、、ノルウェーサーモンのプロモーションでした。
しかも最後にSushi Kingさんで提供するノルウェーサーモンを使ったメニューまで一連の流れで紹介する作り込まれた映像でした。
日本の漁業関係にもプロモーションの参考になると思いました。
以上少し見たり食べただけですが、皆様の参考になれば幸いです。
簡単にまとめて報告させていただきます。