日本と比べて何かがスゴいのか?

7月下旬のマレーシア出張で、仕事があったわけでもないのにわざわざ見に行ったのは、クアラルンプール(KL)の都心から電車で30分以上離れたところにあるシャーアラムという都市。
有名なブルーモスクから車で5分ほどの所のホテルです。素泊まり6,000円程度でいわゆる欧米系ラグジュアリーのレベルではないものの、この地域では高級なホテルといった感じです。
わざわざ行った理由は、そのホテルが「クレッセントレーティング」というシンガポールの会社の格付けで最高の7つ星を取っているから(ちなみに私はこの格付けに権威があるとは特に思っていません)。

それでも今回は「格付け最高レベル」のホテルのサービス内容を自分の目で確認して、そのこだわりの強さを今後日本の宿泊施設の皆様に伝えられれば、自社がムスリムのお客様に対してどの程度最大のギャップでおもてなしする状況か参考になるだろうと考えたわけです。
ハラール認証と格付けを最大限にアピール

この日の到着は夜の11:30頃。青いイルミネーションが印象的で想像より大きな建物でした。
ロビーは高い天井と広い空間、建物は少し年数が経っている印象です。
レセプションの目の前にはレストランの入口があり、"HALAL FRIENDLY HOTEL"の様々なプロモーションポスターが掲出されています。また、レセプションの横の壁には、他の証明書と共にハラール認証書や、クレッセントレーティングの格付け書が掲示されていました。
部屋にあったホテルの案内の表紙にも、"HALAL FRIENDLY HOTEL"のキャッチフレーズとハラール認証のマーク。
ホテルがハラール認証取得や、格付けをもらっていることをかなり意識して最大限強調していることがわかります。

茶化すつもりはないのですが事実としてお伝えすると、17階の部屋を案内されましたが、17階は女性専用フロアと書いてあったのでドキドキしました。それはともかく、眺望がとても良かったです。
部屋の中にはウェルカムフルーツや24時間対応のハラール認証を受けたルームサービスメニュー。トイレにはハンドシャワー。掃除したスタッフの顔写真とサインなど、きめ細かいです。
キブラ(お祈りする際に向かうマッカ(メッカ)の方角)を指す表示が天井についていましたが、礼拝マットは特に備え付けてありませんでした。以前ジャカルタで泊まったホテルには礼拝マット、クルアーン、男性用の帽子がベッド横に備えてありましたが、そこまでではないようです。