始まりは、インスタに届いたメッセージ

…と書くと小説のようですが、事実です。それぞれ不思議なご縁で7月と8月に1回ずつ、来日したムスリムの方に東京のイスラーム関連施設を視察する際のガイドを致しました。
私中川は日本で見つけた「ムスリムにも食べられる食品やレストラン」を紹介するインスタグラムをやっています。2018年8月31日時点で486名のフォロワーさんがいます。印象ですが8割程度は外国のムスリムの方です。
https://www.instagram.com/japans4muslim?r=nametag
そのインスタグラムを見たインドネシア人やマレーシア人から、時々メッセージ機能で質問が来るので答えています。

ある時、全く知らない人から、8月に東京を旅行するので、日本のイスラーム関連の施設を案内してもらえないかとの連絡がありました。
私は、訪日ムスリムの事を最もよく知っている人はツアーガイドだと思います。レストランでの食事に関する調整など、最前線で旅行者の建前・本音・妥協に日々接している彼らが最も情報や経験を持っていると実感しているからです。ですから色々な方に会って、お話を聞かせてもらっています。
今回の案内の依頼、日本の企業の皆様を日本のイスラーム関連施設やムスリム向けメニューのあるレストランに案内する事には慣れているので、自分の経験を積むために受ける事にしました。

インスタグラムのメッセージでのやり取りでお勧めの場所とコースを伝え、LINEに切り替えて何度かやり取りを重ねました。インドネシアからの大学生とのこと、こちらも素人で初めてにつき、料金をいただかず友人としてご案内することにしました。
その学生を案内する8月10日の予定がだいたい決まった頃、別のアテンドの依頼が急に入りました。東京大学のハラールに関するシンポジウムに登壇するために来日するパキスタン人研究者が、ついでに東京のイスラーム関連施設の視察を希望している、全行程をアテンドする東大の荒木准教授から連絡が入りました。
不思議なことに荒木准教授は、私が「国際協力NGOセンター(JANIC)」というNGOの業界団体でイベントを担当していた17年程前(!)にボランティアで積極的に参加して下さった方で、依頼先を検索したら出てきた私に驚きつつ、10年以上ぶりに連絡をくださったのでした。不思議がご縁です。