AirAsiaクアラルンプール発羽田行き 機内にて

このブログを書いているのは、マレーシア出張の際の帰路、AirAsia9月9日クアラルンプール発―東京羽田着の便のなかです。
乗客の割合は印象ですが、中華系マレー人(か中国人)4割、日本人3割、マレー系ムスリム3割といったところです。
AirAsiaの機内食はメニューが"Beef or Chicken ? "ではなく、御飯ものやサンドイッチ系など10種類程度から選べるので個人的にとても楽しみです。さらに嬉しいことに、予約していない人や、すでに食べた人も、ワゴンが2周目に入った時に追加購入できるので、現金を払えば「2食目」が入手できます。
AirAsiaでは羽田ークアラルンプール線は夜行便23:45発なので食事はしませんが、クアラルンプール―羽田線は夕食の時間に上に書いた通り、2食もらいます。
ムスリムのおもてなしに興味があるけど、東南アジアのムスリムが何を食べているのかは知らない人も多いと思います。
機内食ではありますが、今回のブログは8月出張と合わせて食べた4食を紹介したいと思います。

ご存じの方も多いと思いますが、機内食にはIATA(国際航空運送協会)による"Muslim Meal"の製造規定があり、これに沿った食事を要望のあったムスリム乗客に提供している状況です。
他の航空会社では事前に"Muslim Meal"を申し込んで提供してもらいますが、ムスリムでもそれを知らずに申し込まない人も多いようです(以前JALとANAのジャカルター成田便で確認したことがあります)。

Air Asiaの場合は、わざわざ"Muslim Meal"とはせず、カタログに記載の言葉を使うと機内食は”All meals are Halal except for stated”と謳っています。
ハラール認証マークは掲示されておらず、特にハラール認証は取っていないようです。見渡す限り、ムスリムも食べています。
また、以前もご紹介しましたが、アレルゲン表示をピクトグラムで行っています。これはわかりやすくて大変良いと思います。
ハラール認証よりピクトグラム、、、こうした大量顧客を持つ会社の対応は、消費者の意識にも影響を与えているようにも思います。
ベジタリアンシチュー with rice pilaf

ベジタリアンミールを食べてみたかったので注文したものです。機内のカタログには掲載されていませんでした。さっぱりしているのかと思ったら、意外にボリュームがあり、カリフラワーの食感がベビーコーンと同じくらいの噛み応えで食べていて楽しかったです。
トマトソースの香りも味の濃さもちょうど良かったです。ピラフ(ビリヤニ)もスパイスが軽く効いていて食欲が出ました。
アレルゲン表示:グルテン
皇帝チャーハン

まず、カタログの写真と大きく違うが・・・チキンはしっかりしているが量が少ない(写真と比べて)。
味は・・・甘いです。
上に載っている「でんぶ(海苔巻きの真ん中に入っているピンクの繊維状の食材)」のようなものの甘さ、全体の味つけの甘さ、中に入っているグリーンレーズンの甘さによるものと思われます。
アレルゲン表示:グルテン、大豆、ごま、卵
ナシレマ

ここから2食は7月31日のクアラルンプール発羽田着での食事です。
ナシレマはマレーシアの国民食ですから、とても広く深いバリエーションを持っていると思います。これまで色々なナシレマを食べての比較として、「パクナセルのナシレマ」も、形だけでなくナシレマの基本要素が押さえられていると思いました。サンバルは程よく辛くコクがあり、アンチョビのフライやピーナッツも後から入れるのでしっかりドライで食感に変化をつけていると思います。機内食なので器が小さく、具とご飯を混ぜるのがとても大変でしたが、味は思っていたより美味しいと思いました。
アレルゲン表示:グルテン、卵、シーフード、ナッツ
ナシカンダルとチキンヴァルヴァル

インド料理とムスリム料理の融合らしいです。米は長粒米でパラパラとしていて、ソースを絡めて食べるような形です。
チキンはしっかりスパイスも味もついていて歯ごたえもあり、美味しかったです。
付け合わせのキャベツは少し酸味がありさっぱりしていて肉に合います。もっと食べたくなる味です。
アレルゲン表示:グルテン、乳、ナッツ、シーフード、大豆
東南アジアから来日するムスリムは一般的に日本食も好きですが、毎日毎食食べたいと思っているわけではありません。かならず地元の料理も食べたくなるとよく聞きます。
しかしレマレーシア・インドネシア料理を提供するレストランは少ないので、日本のお店が提供できるようになると良いと思います。
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