2019年9月6日(金)・・・1日目

2019年9月6日~8日まで、マレーシアのクアラルンプール(以下KL)で行われたMATTA Fair(旅行業協会の展示即売会)を視察しました。
視察の様子よりも先になってしまいますが、視察中に食べたメニュー11食分とお店の様子を紹介します。一見余談に思えますが、日本にお迎えするお客様が普段何を食べているのか知ることはマーケティングとして大変重要だと思っています。
何らか皆様の参考になれば良いなと思います。
まずはKL国際空港第2ターミナル (KLIA2)の到着フロアにある、マレーシア料理から鉄板焼きまで、さまざまな食事が提供されているフードコートから。

”NASI CAMPUR STATION”にていただいたのは、マレーシア料理の定番ナシレマッです。
今回は海老カレー、卵カレー、ビーフルンダン、イカンビリス(魚の干物の甘辛炒め?)、フライドポテトの辛めソース和えを選び、野菜もトッピングできたのでレタス、インゲンマメ、ミニトマトを載せました。
レジ近くには壷が4つ。中にはマレーシア定番の調味料が入っていて自分でかけて好みの味に調整できるそうです。魚醤系(泡ありと泡なし)が2つ、塩辛の塩味弱めの汁、ケチャップマニス(甘くて粘度の高い醤油)でした。
それにしても海老カレーの辛いこと・・。野菜や白米やルンダンなどの甘辛いおかずでやり繰りしながら食べましたが、涙と鼻水が止まりません。

フードコートは広く、出入りできる通路がたくさんあります。KLIA2の到着ゲート出て左側(Old Town White coffeeの裏手)です。
次に向かったのはのKL市内KL sentral駅。特急から在来線への乗換の時にエキナカのコンビニに立ち寄りました。
Mynewsというコンビニで見つけたおにぎり(サーモン照焼きとガーリック照焼きマヨチキン)とコカ・コーラ社の緑茶「綾鷹」(味は日本とほぼ変わらない印象)を、在来線駅のエキナカのMynewsで串もの(すり身、と鶏団子、カレー鶏団子)を追加購入。

MATTA Fairのあとは向かいのプトラモールのフードコートへ。
もう21:30近く、閉店の店もチラホラありましたが、ペナン料理の店に入り、ニョニャラクサとクリスピーフライトチキンを食べました。
このラクサの辛いこと!
麺はモチモチの無色透明、見た目にはそれほど辛いカレーに見えないのですが、生唐辛子がふんだんに入っていたので、もしかすると知らないうちにしっかり食べたのかもしれません。
涙も鼻水もだらだらで大変なことになりました。
日本人にしては辛さに強いつもり(と言うとお取引先のマレーシア人の方に笑われますが)ですが、これが地元のレベルかと痛感(本当に舌が痛い)。一緒に甘いテ・タリ(甘い紅茶)を頼んでおいて本当に良かった・・・。
2019年9月7日(土)・・・2日目

交通の便の良さとホテルのコスパで選んだら、宿泊施設は偶然インド人街にありました。マスジドジャメというモスクはあるのですが、歩いている人の7割はインド系といった街です。
せっかくなので、インド系の朝食を食べようと思いましたが、入ったお店で店員さんが私を見ての一言、
「バナナリーフ?」
「イエスプリーズ!」
即、予定変更。
バナナリーフとは南インドのメニューで、テーブルに大きなバナナの葉(元祖使い捨て食器)を敷き、その上におかずと米やチャパティなどを並べ、ダールやチキンなど好きなカレーも選んで載せて食べるメニューです。
豆カレーなどを選べばオールベジタリアンで食べられるメニューですが、今回はマトン肉を追加しました。写真ではわかりにくいのですが、実はかなりのボリューム。

写真の説明ですが、
右上:カボチャの煮物、中央上:ナスの煮物、左上:オクラの煮物(いずれもスパイスが入って香ばしいが辛くない)
右下:揚げせんべいのようなもの、中央下、白米(長粒種)にカレーを3種類かけた状態。別皿がマトン肉。
ここの食べ物は全て辛くなかったです。これにラッサム(日本食で言えばみそ汁の存在で酸味がある)がついてきました。日本でもカレー=ライスと一緒に食べる一品物という状況から、もっとスパイスの豊富な組み合わせを楽しむ方向に行くと楽しいだろうと思いました。
朝からすごいボリューム。でも完食(むしろお代わり)

MATTA Fair会場で食べた伸び伸びミーゴレンは紹介を省略します。夕方以降も町中の店舗調査をおこなったため、夜10時近くになって夕飯を探しました。ビリヤニを食べようとホテル周りを歩き回ったのですが、どこも売切れ。4店目で妥協し、ベジミールスを頼みました。
カレーは6種類どれも異なる味でなんとも美味しい!これらのカレーも辛くありません。写真ではチャパティの下に隠れてますが、辛味と酸味の調味料が置いてあり、自分で辛さを調節できました。ライスは別の皿に入った大盛りが来ました(完食)。
ヨーグルトが想像以上に強烈に酸っぱかったり、デザートだと思って取っておいて最後に食べた外見ケーキ的なモノがもっと酸っぱかったり、食べたことない物だらけでした(後で本を読んだら、ヨーグルトは辛さを紛らわせる役目なんですね)。
この店も今朝の店も翌朝の店も、壁も床もテーブルも手洗い場も清潔に保たれていました。ちなみに手で食べる人が多いマレーシアでは、手洗い場もトイレと更に別に設置されていることが多いです。
2019年9月8日(日)・・・3日目

朝食にはカレー以外で甘いものを食べようと思い、ロティ(クレープみたいな食べもの)を思いつきました(ロティが甘いと思っている時点で勉強不足だったのですが)。
朝から人がにぎわっているプレジデントという店に入ります。
たしかシロップがかかった巻きクレープの名前だったよねと、「ロティ・チャナイ」を注文すると、残念、またカレーが出てきました。
しかし当然美味しいので完食。そして同時に揚げたてが届いたミートサモサもいただきます。
それにしても驚いたのは品揃えと値段の安さ。ロティ・チャナイ1皿が1.2リンギッ(約30円)、ミーゴレン(焼きそば)が4.5リンギッ(約112円)など、安くて旨いものがたくさんでした。

台風でフライトが遅れるとの連絡があったものの、念のため当初のチェックイン時間に空港に入りました。
(結局フライトは10時間遅れましたが)
初日にも行ったフードコートに戻り、スマホを充電しながらチキンライスをいただきました。チキンライスは蒸し鶏、ローストチキン、そしてまさかのフライドチキンから選べましたが、蒸し鶏を注文しました。

夕飯も空港にて。カレーラクサを食べようと、マレーシア人に大人気のパッパリッチ(ちなみにハラール認証取得)に行ったところ、ナシレマッを注文してしまいました。その理由はメニュー名。
"Ovo Vegetarian Nasi Lemak with Curry Mutton"
訳がわからないですよね。
私も店員さんに尋ねました。そして注文しました。
マレーシアでもベジタリアンメニューが用意され、大豆ミートが使われていると知り食べてみる事ができました(実はインド人街のバナナリーフのお店にもありました)

仕上げはその1時間後、出国エリアのフードコートで今度こそのカレーラクサ。
具を5種類取り、麺は6種類、スープは2種類からカスタマイズで選べて17リンギッ(約425円)というお得感。
細い米麺にカレースープがよくからんで美味でした。

仕上げ満腹状態での午前0時、搭乗時に「遅延したので皆様にお詫びです」とマクドナルドのチキンバーガーが配られるとは思ってもいませんでした。
温かいうちに今食べるべきか、一度機内で寝てから食べるべきか悩みました。
(下の写真を見て気づく人もいると思いますが、チキンバーガーとフライドポテトが異なる認証団体から認証されています)
結果的には寝る前に食べ、機内では朝4時に起こされて事前に注文していたエアアジアの機内食ナシレマッを食べて羽田に着き、食い倒れの旅は終わったのでした。