
8月23日、東京ビッグサイトで開催された「インターナショナル・シーフードショー」の開催前日。
私はある出展者グループ向けの事前講習会の講師を務めました。
その出展者グループとは、東日本大震災で被害を受けた青森、岩手、宮城、福島、茨城、千葉の水産加工業者が復興するまでに失った販路を回復するための支援団体「復興水産加工業販路回復促進センター(※)」の合同ブースに出展する13社のことです。
※https://www.fukko-hanro.jp/
構成団体は全国水産加工業協同組合連合会、(公社)日本水産資源保護協会、(一社)大日本水産会及び東北六県商工会議所連合会

その復興水産加工業販路回復促進センターが出展者向けにシーフード・ショーにて商談会を開くにあたり、
前日:事前講習会を受講 → 当日:講習会を踏まえて商談会で実践という流れを想定したそうです。
依頼としては、この事前講習会で出展者13社に向けて、出展者に役立つ内容を30分程度講演することです。
具体的には、販路開拓、販売促進をテーマに商品販売方法や、バイヤーとの繋がり方等を希望しておられました。
今回のご依頼は、個人的に大変光栄に感じました。

なぜなら、私は以前所属していた社団法人時代に、このシーフードショーでハラールの基礎の解説のような一般論を講義した事がおそらく4回ありました。
しかし、今回は一般論を超えた、よりビジネスの実務や交渉に関わる講義を任されたからです。
今回のご依頼を頂いた事で、ハラールの基礎から何段階も発展した分野の責務を担える自社の成長と役割の大きさを感じました。
講習会は、2本立てでした。
まず、水産庁の方の放射線に関する測定方法や測定結果の現状についてのお話を聞きました。放射線と放射能の違いが大変分かりやすく、また実際に基準値を超えた放射線が検出された魚がこの数年でほぼ無いとの数字が出ており、大変参考になるお話でした。
次が弊社の担当です。
私が講習に付けたテーマは「適切な海外バイヤーとつながり、成約につなげる準備とは?」でした(今思うと「つながる」と「つなげる」が重なり、練れたタイトルではないですね・・)。
さて講習冒頭では、ちょうど前日に甲子園で優勝した仙台育英高校についてお祝いを申し上げました。
※東北地方の皆様の期待が非常に大きかったと聞いていたので。

そしてさっそく本題に入りますが、このブログで内容を記載する事はできませんので、
概要(構成)だけを申し上げますと、次の通りです。
1.国内市場への販売と海外市場への販売は全く違う。
2.日本のやり方で失敗する3大要因
3.おさえるべき3つのテーマ
1)良いバイヤーと出会う方法
バイヤーの種類を知る
小売バイヤーの見極め方
業務用バイヤーの攻略法
2)海外との商談準備
こんな商談は意味がない!
最低準備すべき三種の神器
3)今やれること、やるべきこと(明日からの商談に向けて)
(ボーナス)この商品じゃ売れない・・・と思ったらする事

熱が入り過ぎて講義時間30分のところ7分オーバーしてしまいましたが、無事に講習を終えました。
そして、ある参加者に話を聞くことが出来ました。
「すでに様々な国と地域に輸出した経験がありますが、今日のお話はまさに大事なポイントを抑えていて、日本企業がうまく行かないパターンなど「あるある!】と思いながら聞きました」とのこと。
きちんと内容が伝わって良かった!
初めての海外商談の企業様にはこの話は30分ではボリュームが大きすぎて消化不良になるかもしれませんが、避けては通れない内容です。
しかもこのような内容は実際に商談をしてきた弊社パートナーに蓄積されてきた情報、ノウハウですから、公的機関に問い合わせても持っていないことでしょう。
もしこちらの内容にご関心があって研修など検討されるようでしたら、お問合せフォームからご連絡ください。
今後も東北と、日本の皆様の輸出のお力になりたいと存じます。