3年ぶりの視察で変わった事とは?

2022年9月4日、私にとって、新型コロナウィルス拡散前の2019年9月以来となるMATTA Fairの視察でした。2017から2019年まで3回連続で視察したので、定点観測的に比較して気になった点がありました。
※よろしければ2019年のブログもご参照ください。
MATTA Fairは旅行展示・即売会

公式サイトの説明を読んでも捉えにくいと思いますので省略します。シンプルに言えば、Malaysian Association of Tours & Travel Agents(マレーシア旅行業協会とでも訳せると思います)が行う旅行展示&チケット即売会です。
マレーシア各地の観光地やレジャー施設、旅行会社に加え、海外の観光地がブースを設けてその魅力を展示し、マレーシア人を誘客する場です。
さらに、数か月先の航空券を割安に販売する航空会社や旅行代理店があるため、それを目当てに訪れるマレーシア人も少なくないと思われます。
私の参加目的はマレーシア市場の動向

このMATTA Fairに参加する私の目的は、消費者と業界の動向から、日本や日本の観光地に対してマレーシア人ムスリムが魅力を感じそうか、他国の動きはどうかを自分の目や肌感覚で確かめることです。そして、日本の立ち位置(PR効果や旅行の費用)を考えるうえで距離やコンテンツが近しい韓国・台湾を競合として比較して考察しています。
今年のフェアは小規模・混雑

まず、まだコロナ禍が終わっていない(と通常日本では考えている)状況下で、来場者が多いのか関心がありました。結果としては2019年度と変わらない位混雑していた印象です。会場に到着したのは3日目(最終日)の13時頃です。午前10時~夜9時までの開催のため、この時間はまだまだ盛り上がった状態でした。
以前は入場料がたしか数百円徴収されたのですが今年は入場無料です。集客数にはプラスになったと思います。
マレーシア国内旅行のエリアや国内観光施設のチケット販売ブースは人がごった返し、歩いて通るのも大変な場所が何か所もありました。
印象でしかないですが、来場者の割合は、ムスリムの割合が半数ほどで、2019年より割合が増した印象です。
予算減少のせいか小規模。

いつも看板が掲示される正面入り口にも看板が出ておらず全体予算も減ったようです。パンフレットも広告が少なく薄かったです。
例年ホールを6つ以上使っていましたが今年はホール3つ分だけのスペースで、各出展者のブースの大きさは軒並み半分以下になりました。
Apple Vacationsなどの大手旅行代理店では以前との差が歴然でした。
韓国と台湾の存在感が大きい

しかし、韓国と台湾のブースの大きさは2019年からと比べても縮小したものの、大きな存在感を発揮していました。
特に韓国は良い場所でした。
来場者の順路は決まっており、全てのホールを通らないと帰れませんし、各ホールの入口と出口は決められていて入口から出ようとすると止められます。
順路通りホール4に入った途端に"Korea"の電光の看板が目に飛び込み(両側のブースの掲示が細々としていたことも影響しますが)、視野が韓国ブースに惹きつけられる、とても好位置のブースで展示していました。
3日間、全手の来場者がここを通るわけですから、宣伝効果は大変大きなものだと推測できます。